My fair Lady~マイフェアレディ~


俺達は男を見つけ回り込むと。

ユウが襲われる寸前という目の前の光景にドン!とネオードのライフルが火を噴いた。


奴の肩を打ち抜く。
俺は。歌をうたう。俺の存在をそこに刷り込ませるために。


そして奴の持っていたナイフを拾い上げる。


「ぱ、ぱん……」


愛おしいユウの怯えた瞳が俺を見る。
カタカタと震えて、まるで恐ろしいケモノに遭遇したように。


何故?


「ユウ、あれほど離れるなつったろ?」


ユウが俺の声に真っ青になっていく。唇が何かを発しようとしているが正しく機能していない。


何故、怯える?何故?何故?何故?

どうして、俺に対してそんなにも恐怖している?

いつもみたく、笑って泣き付いて。飛び込んできてくれれば……いいのに。

何故なんだ。




ユウ、俺がいるのに。もう大丈夫なのに。


どうして涙を流す?