森林浴は誰でも好きなものだ。
ユウも喜んでいる。
俺達は野苺を集める事になった。
ユウの提案だ。ユウらしくて可愛らしい。
大の大人が小さな赤い実を集めるのはかなり滑稽なのだが。仕方あるまい。
それに俺達は、ほんの僅かでも山に住んでいたんだ。普通の人間よりは沢山の事を知っている。
例えば。ネオードは狩が得意で動物に関しての知恵は中々だし、俺は薬草には結構詳しい。
木の実なんかもよく兄弟のおやつに四人で集めたものだ。
桑の実、野苺、ヘビ苺。
懐かしい実が沢山菜っている。
森の深くまで来て、俺達は遅い昼食をとった。
それから手分けして実を捜す事になった。
俺は何ども何ども、口をすっぱくしてユウに迷子にならないように言った。
同じようにネオードも言う。
ユウはコクコクと頷いていたのだが……。
今に至る。


