朝早くから俺は弁当の準備に取り掛かった。
ユウは楽しみにしていたのか、外で俺を待っていた。
支度を終えてユウの様子を見に行くと、二人は俺の歌について話していた。
俺はそれを立ったまま聞いていると、どうやら俺の気配にネオードは気付いたらしい。
ユウをお使いに行かせた。
「へ~マイフェアレディは可愛いお嬢さんって意味だと思ってたぞ」
「そういう説もあるってだけだろ」
ネオードは振り向きもせずに答えた。俺は喉奥で笑うと扉を開いてネオードを招き入れた。
「ユウ、をこのまま騙し続けるのか?」
ネオードは家に入るなり、俺に問いかけてきた。
「ああ」
俺はそれにすぐに答える。ユウに真実を教える気はまったく無いのだ。
「騙し通せるのか?」
ああ見えて、ユウは結構鋭い。よく気配りが出来るので周りの空気をよく読んだりと中々頭もいい。だから、何かしら俺達の事を感じ取っているのだろう。
それを言わないのも。ユウは直感的に言ってはならないと理解しているのだろう。
向こうが気付かないふりをしてくれれば。それはそれでありがたい。
それがお互いのため。


