My fair Lady~マイフェアレディ~

キッチンの椅子に座るネオードを俺は立ったまま向き合う。奴は俺が話しだすのを待っているようだった。

「最近、俺はボロを出しちまった」

その一言で瞬時に理解したネオードは話しに食いかかる。

「大丈夫なのか?!お前、いい加減にしろよ!……ユウに、ユウに知られたら…!!」

「知られたらどうする?」

ネオードは頭を抱えた。やる事は一つしかないのだ。

「無理だ……俺には…ユウを殺す事なんて…無理に決まってる…」

俺は予想通りの反応に項垂れるネオードをただジッと見ていた。

「もし、ユウが、真実を知ってしまったら、俺はユウを殺すぞ」

その瞬間ネオードは頭を上げた。バン!と机に思い切り手を付き怒鳴る。


「だが、お前はユウを愛しているんだろうっ!?」


バッと横を向いた。ネオードも慌てて口を塞いで横を向いた。


そっと、俺達はユウに近づく。


「大丈夫だ…寝てる…」

ネオードはユウが寝ているかを確認して言った。


「ユウを寝かせて来る」


俺はユウを抱き上げて地下に向った。

「お、おい!」

まだ話がついていないと言いたいのであろうネオードが俺を呼び止める。悪いが俺はもう済んだ。


「お前がどうするべきか、自分で考えろ」


そう、ユウを大事に思っているお前なら、きっとユウを助けるだろう。


この狂い始めた俺から、ユウを守ってくれるだろう……。



そう信じて、地下に降りて行った。