男達は食べ物に貪った。
中には小さな仔ウサギと干し肉が入っていた。
男達は早速ウサギを鍋で調理し出す。
ウサギの足をクルリと切り込みそこから毛皮を簡単にビーーッと剥いでいく。
肉を切り刻み鍋の準備をしている。
ロードはそんな光景を横目で見ながらネオードに近寄った。
「ネオ……ほら、おいで……」
どうにか優しい言葉をかけたくても、言葉が浮かばない。
自分は何て無力なんだとロードは唇を噛む。
ロードは男達が夢中になって鍋を作っているすきに男達に見つかりそうで取りに行けなった食べ物を取る。
そしてそれを二人に食べさせようとするが、二人は一向に食べてくれない。
ロードはパン!と自分の頬を叩いて(自分がしっかりしなくては!)と心に言い聞かせた。
ロードは口に物と詰めて交互に二人の口に食べ物を押し込む。それはまるで親鳥のように。
慰める道具を歌しかしらないロードは、ただひたすらに歌い続けた。低く、掠れるような小さい声だったけれど。その声だけが今の子供達には唯一の安らぎだった。
「London bridge is falling down,
Falling down, falling down,
London bridge is falling down,
My fair Lady.」
(もう、絶対に、絶対に兄弟を失くすか!!)
ロードの精神はその意志だけで支えられていた。


