ロードは拳を握ってどうにかして心を落ち着かせた。

そんなロードにレオンが近寄る。ロードはその無垢な瞳を見て、心を締め付けられるような感覚に襲われた。

ぎゅっと抱き締める。レオンも兄の背に手を回す。

「……ロード……」

細い小さな声。ロードは膝をついて、そっとレオンを離した。そして首に下げていた母のネックレスを外した。

「絶対に、俺が守ってやる。」

そう言ってレオンの首にネックレスを掛けた。


レオンは嬉しそうにニッコリ笑った。