ある日、ロードは木を細かく切って暖炉に放り込んでいた。
今日は特に冷えるので、よく燃えるようにとせっせと手を動かしていた。
ネオードは幼い兄弟達と一緒に雪を集めて湯を沸かしていた。


そんな時。


勢いよく扉が開いた。




扉の音に子供達は一斉に玄関に集まった。
だが、一瞬浮き上がった心はサァッと青ざめていく。


深く、毛皮のコートを羽織った六人の男達。どの男もヒゲを生やしていて、雪がびっしりついていてどう見ても山男みたいだった。

ぐっと、歯を食いしばったロードがその大人たちに怒鳴る。

「なんだ!!お前らは!!」

だが、男達は辺りをキョロキョロと見渡して子供などまったく無関心だった。
ネオードはレオンとフィルを両手に抱えて落ち着かせるように背中を撫でていた。


目で様子を窺う。


男達はずかずかと家に上がり込み暖炉の前で固まった。