俺達が大通りに出ると。血相を変えた声が響いた。
「ユウ!!?」
駆け寄って来たのは。カイトだった。
「カイト…!!」
彼に頼んで酒屋に寄ってもらおうとしていた俺は急に現れたカイトにびっくりしてしまった。
「お前!ずっと来なかったから、俺すっげえ心配したんだぞ!!」
怒ったように言うカイトに俺は苦笑するしかなかった。
「ごめんね…」
「別にいいけど。それよりお前どうしたんだよ…それ」
車椅子に乗っている事を示しているのだろう。カイト眉を顰めて訊ねて来た。
「ああ、ちょっと腹を怪我してな。熱も出てずっと寝込んでたんだ」
彼の言葉にカイトはバッと顔を上げて彼を見た後、「マジかよ」と俺に視線を戻した。
「うん、ほんとにごめん。心配ばっかかけちゃったね…」
「元気、ねーな」
カイトが不満そうに俺の顔を覗き込む。片膝をついて俺を撫でる顔は、なんだか拗ねた子供みたいで少し笑えた。
「病み上がりだからね…。ねえ、カイト。」
「なんだ?」
カイトが小首を傾げた。こんなに大きい人なのに、カイトだと可愛いって思えるから不思議だ。
「俺、しばらくまた街に来れないけど…心配しないでね」
ニコッと笑うとカイトは何か考えていたように数秒黙ってすぐにニカッといつもの笑みを浮かべた。
「おう!」
カイトは笑って手を振り、俺達と別れた。
「ユウ!!?」
駆け寄って来たのは。カイトだった。
「カイト…!!」
彼に頼んで酒屋に寄ってもらおうとしていた俺は急に現れたカイトにびっくりしてしまった。
「お前!ずっと来なかったから、俺すっげえ心配したんだぞ!!」
怒ったように言うカイトに俺は苦笑するしかなかった。
「ごめんね…」
「別にいいけど。それよりお前どうしたんだよ…それ」
車椅子に乗っている事を示しているのだろう。カイト眉を顰めて訊ねて来た。
「ああ、ちょっと腹を怪我してな。熱も出てずっと寝込んでたんだ」
彼の言葉にカイトはバッと顔を上げて彼を見た後、「マジかよ」と俺に視線を戻した。
「うん、ほんとにごめん。心配ばっかかけちゃったね…」
「元気、ねーな」
カイトが不満そうに俺の顔を覗き込む。片膝をついて俺を撫でる顔は、なんだか拗ねた子供みたいで少し笑えた。
「病み上がりだからね…。ねえ、カイト。」
「なんだ?」
カイトが小首を傾げた。こんなに大きい人なのに、カイトだと可愛いって思えるから不思議だ。
「俺、しばらくまた街に来れないけど…心配しないでね」
ニコッと笑うとカイトは何か考えていたように数秒黙ってすぐにニカッといつもの笑みを浮かべた。
「おう!」
カイトは笑って手を振り、俺達と別れた。


