それから、二週間が過ぎた。
俺の身体の容態から、ベッドを殆ど出る事が出来ない状態だった。

あれから、ネオードとは会っていない。

ネオードは彼と話しこんだ後、意気消沈したような姿で。俺をチラリと見て去っていった。

彼はクスクスと笑いながら頬を冷やしていた。
そして俺を優しく抱き締めた。



二週間は寝たきりの生活を送っていたせいか。
どうしようもなく人恋しかった。

彼もあの日から必要以上に俺に触れなくなってしまった。

「出かけて来る」と言って家を開けて。俺が起きると新しい包帯になっていて。彼はもういない。

お粥が枕元にあり。それは計算されたように温かかった。



そんな二週間。

カイトの事をよく考えていた。

彼の事もネオードの事も、もう考えるのはもう沢山だった。
嫌な事は忘れたい。もう胸も心も痛めたくない…。