だって、彼は俺を心配していたんだ。本気で。
慌てて部屋に入って少し焦った顔で俺に駆け寄って。抱きしめて。
今だって涙する俺の瞼にキスをしている。

「もう大丈夫だ」

そう呟きながら。

「パパン…パパン…」

俺はぎゅっと彼にしがみ付いた。