「そうか、」

ネオードは手を離した。

「まだ、そこまで餓えていないさ」

そういって彼はスタスタと奥へ入って行った。

「ユウ、風呂に入ろうぜ」


彼を見送った後、ネオードが俺を抱き上げて言った。
そして、俺の言葉を待たずにネオードの足は風呂場に向った。


風呂の中で、俺は水面に映る首の痕を見た。

「ねえ、ネオ…」

「ん?」

「これってどういう意味なの?」

俺は首筋を押さえながら聞いた。

「……さぁな」

何か知っているような間だった。
俺はネオに抱き付く。


ネオはどっちなんだろう。
俺を騙しているのかな…。


でも、あんなにも心配してくれたじゃないか…。
そうだ…。ネオードはきっと俺も彼も大事なんだ。

ずっと、彼のためにこうやって食材を運んでくれていたんだし、俺も可愛がってくれた。


この状況で一番苦しいのはネオードなのかもしれない…


(俺は恥かしいな…自分の事しか考えてない…)


ネオードが優しく頭を撫でてくれる。
とっても気持ちいい…。