ネオードは俺の首筋を見て顔を真っ青に染め上げた。
わなわなと口が震えている。


「お前…これ…」


「何してんだ」

後ろから、彼が入って来た。
俺は彼が背後に来た事にビクリと反応する。

「ロード…」

「何だ」

呟くネオードに彼が冷静に答える。

「これは、お前がしたのか…?」

ネオードが彼をギロリと睨みつけた。彼はネオードの言っている事を理解するとニヤリと笑った。

「そうだぞ」

「…お前っ!!」

ガッとネオードは彼の胸倉を掴んだ。そして壁に叩きつける。彼の背中が強い音を立てて壁にぶつかった。

「こんな子供に…なんてことを…!!」

「勘違いをしているようだから、言っておくが。」

彼は腕を延ばして、俺の首筋をトントン指で叩く。


「俺がしたのはこれだけだ」


彼の言葉に、ネオードは数秒、考えるようにして固まった。

「本当か?ユウ。お前、この首の痕以外何もされていないのか?」

「うん」


他に何をされるんだろう。と思いながら俺は素直に頷いた。実際に何もされていないのだから。