全て思い出し、唖然としてストンッとベッドに座り込んだ。
何がなんだかわからない。
一体昨日はなんなんだ…。何が起こっているんだ…。


頭の中がグルグルしていて気持ち悪い…。喉が渇いている。唾液さえ出て来ない。
その時、ガチャリと扉が開いた。ギィッと擦れる音が響く。
開いた扉から出てきたのはネオードだった。

「…ネオ…」

「起きたのか」

ネオードは俺に近づくと、俺の横に腰を降ろした。そして手を俺の頬に添えて髪に差し入れる。サラリと俺の髪が揺れた。
親指で俺の目元をなぞる。彼の手がとても熱く思えた。

「目が、腫れてるな…」

ネオードはとても悲しそうな顔をしていた。
それを自分がさせているのが自分だと思うと、とても心苦しい。
けれど、今はそんな事よりも聞かなくてはならない事がある。