彼は、俺の知っている彼とは余りに違っていた。
彼は、人々を忌み嫌い避けていたなんて…考えた事もなかった。

俺の心にあるのは暖かな。甘い彼だけ。


そう。
俺はこんなにもの事まで知ってしまっていた。

俺はこんな所まで知ってしまうくらいに。
『あの日』の恐怖を忘れてしまう程に。


彼と共に過ごしていたんだ。


彼との出会いから
6年という月日が流れた。