「で、この僕は? 僕だって結構イケてると思うんだけどなぁ」

と、ここでかなりの間が空いて、

A子:「タカダくんは、かっこいいと思う」

B子:「サッカー上手い」

A子:「でも、遊んでそうだし」

C子:「遊ばれそう」

D子:「あたしとは釣り合わないと思う」

A子:「友達としては自慢できるけど、恋人にはちょっとね」

C子:「やらしそう……」

E子:「浮気されそう」

俺は口々に囁かれる、俺のイメージに呆然とした。

「ねぇ、なんか、みんな、僕のこと誤解してない?」

ニンマリ笑顔で、俺は女子達に問いかけた。

「僕、チョー優しいし、彼女は大切にするし……」

「そういうとこがね……」

そういうとこって、なんだよ!

「あたしの中学の同級生、タカダくんと付き合ってたって言ってたよ」

「えっ、どこの中学?」

「そこの二中」

二中って言えば、カナちゃんにユキちゃん、だったかな?

「ほら、そういう感じで間が空くとこ。彼女いっぱいいすぎて、わかんないんでしょ?」

それ、過去の話だっちゅーの。

俺、今は独り身だっちゅーの。