俺は浮き立った気持ちで、メールの返信を打つ。

『日曜二時、城南高校グランドにてキックオフ。
俺はアップがあるから先行くけど、待ってる。忍』

「お前もなんか浮かれてない?」

「気のせいだろ」

「いや、浮かれてる」

そう言われて、携帯の画面を妙ににやけて眺めている自分に気付く。

そこには、渚から瞬時に送られてきた返信メールが表示されていた。

『楽しみっ!渚』

流石に、浮かれていることを認めざるをえない。