渚からの返事は、間もなく返ってきた。

『行く行く!何時から?』

あまりに屈託のない返事におれはかえって不安になる。

「な、ナギサちゃん、来るだろう」

敦が勝ち誇ったような笑みを浮かべる。

「なんだ、これ?」

「何って、ナギサちゃん、喜んでるんじゃない?試合に誘われてさ」

ワールドカップ観戦じゃあるまいし、俺らの試合観て嬉しいか?

ま、俺は渚が観に来てくれるのは、ちょっとだけ嬉しいけど…

なんか、昔みてぇだし。

中学ん頃は、渚も友達と一緒に、よく試合の応援に来てくれた。

グランドの端にあいつの姿を見つけると、なんか妙にファイトが沸いてきて、理由もなく嬉しかった。