何故かその日、俺の家には、敦をはじめ数人の野郎どもが集結していた。

『俺らもアツシの講習会、聞きてぇ』

むさ苦しいサッカー馬鹿の野郎どもが、目を輝かせて寄って来たのは、まぁ、俺と同類ってことか。

むしろ敦が特異なだけで。

「って、何でアツシが男子校なんだよ」

「まぁ、俺の場合、既に女に飽きたっつぅか、まぁ、いろいろあって、暫く女から遠ざかっていたい心境だったつぅか」

「だたのタラシじゃねぇか」

「タラシじゃねぇ、俺はいつだって真剣だ」

まぁ、そんなこと俺にとっちゃどうでもいいことだけど、いつにない真面目な表情の敦に、まぁ、ここはひとつ真剣にこいつの話を聞いてみるのもいいかと覚悟を決める。