2時過ぎ、先月の誕生日に買って貰ったという新しい対戦ゲームのソフトを片手に、あいつはいつも通りの顔で現れた。

「おおっ、『アサシン クリードII』じゃねぇかぁ。ナギサ、ほら、早くセットしろよ」

俺はつい、ゲームに目を奪われて、あいつの誘いに乗ってしまった。

ひとしきり、あいつを相手にゲームに白熱してた俺。

『あれ、俺、何やってんだぁ……』

って、気付いた時には遅かった。