「だいたいさぁ、ナギサちゃん、ありゃ、超掘り出しもんでしょ」

「何だよ、それ」

「お前のそのデカイ図体をもって抱きしめても、壊れない頑丈な身体。
お前のその超鈍感さに十年も耐えたその健気さ。並じゃないね」

「俺は怪物か……」

「だいたいお前は、サッカーしか能がないし」

「サッカーだけでも脳がありゃ上等じゃねぇか……」

「ま、それは認めるけど」