それなのに、アックンたら

「お前、馬鹿か」

って、一言。

「馬鹿じゃないもん、レイだもん」

あたしはいたって、真面目に答える。

「その餓鬼の方が恥ずかしかったんだろ、巨乳が嫌いな男がいるかよ」

「アックンは気持ち悪くない?」

そうっと、上を向いてアックンの顔を盗み見た。

「俺はレイが好きって言っただろ?」

アックンがあたしの手をぎゅっと握って言った。

「胸がおっきくてもちっちゃくても関係ない」

ほんとかなって、ちょっと思ったけど、

アックンが優しい顔で笑うから安心したんだ。