中毒な彼

教室に着くと、私の友達である浅見 紗英(あさみ さえ)が

「おはよう」

と満面の笑みで言った。

「おはよう」

私もつられて満面の笑みで応える。

自分の席へ鞄を置くと、紗英が話かけてきた。

「何か気難しそうな顔してるで?どないしたん?」

紗英が私の顔を覗き込む。

「えっと・・・あんな・・・」

私は、今までの出来事を話した。

「・・・・っていうことやねん。本性って何?もう、わけ分からん。」

私は、困惑した顔で言った。

「わけ分からんねんたら直接、窪田君に会いに行ったら?口説かれそうな雰囲気やったら逃げたらええことやし。」

紗英は、真剣な顔で言った。

「・・・・分かった・・・1回会ってみる。」

考えた末、私自信、窪田君とは前のこともあるしはっきりさせたいと思った。

「1人じゃ不安やと思うし、うちも一緒について行くで!」

紗英は、笑顔で言った。

「ありがとう」

私も笑顔で言った。

午前の授業が終わり、昼休みになった。