静香ちゃんの質問に大和は大きくため息をついた。

「だからなに?」

・・・・・・・はぁ?

大和の言葉に開いた口が塞がらない。

大和が私の事がすき!?
意味分からん!?
おつむでも打って狂ったんかな??
・・・・ってか、何さらっと言っとんねん!?

「本間に?」

絞り出すような声がした。

ほら、静香ちゃんが今にも泣きそうな顔してるやんか!

アタフタと周りをみながらどうやって収集をつけるかを考えた。

「嘘。俺が操を好きになるわけないやん!ってか、好きな人もおらんし。」

大和は笑いながら言った。

こいつ、しばいたろか!!

乙女心を何やと思ってんねん!!

私の心の中に殺意が芽生えた。

「よかった・・・・」

静香ちゃんの安堵する声が聞こえた。

本間によかったね・・・・・静香ちゃん。

「よかったら、一緒に帰らへん?」

突然の静香ちゃんからの提案

良かったやん!大和!こんなべっぴんさんと一緒に帰ってもらえるなんて!

心の中でそう思いながら振り返ると

「操、さっさと帰るぞ。」

と何故か大和が不機嫌そうな顔で言った。

「何で不機嫌なん?」

大和の顔を見て思わず言った。

「・・・・・・。」

無言のまま大和は私の腕を掴んで歩きだした。

「ちょ・・・・どうしたん?何で答えへんの?」

大和は私の問い掛けを一切無視して校門に向かった。

校門から出ると掴んでいた腕を離した。

「何でさっきから無視するん!?」

完全に無視する大和に少し苛立ちを感じていた私は思わず強い口調で言った。

「え・・・・あぁ・・・ごめん。ちょっと考え事してて・・・。」

少し下を向いて話す大和の表情は悲しそうな顔をしていた。

「どうしたん?何でそんな悲しそうな顔するん?」

あまりの表情の変化に驚いた私は思わず口からでてしまった。