キャー!!と歓声が上がる

制服だってナメたらいけない
三神さんと和宮先輩は流石だ。

緊張なんて微塵も感じない
初々しいカップル
少し照れてあまり触れあえないもどかしさ
だけども
和宮先輩が三神さんを愛しそうに見つめる

「綺麗…」


2人の周りには花が舞って見えた…


終わってから三神さん達が戻ってきた


「お疲れ様です」

と言うと三神さんは

「ヤバい…泣きそうです」

「えっ?!」

「ふくかいちょおー!!」


三神さんは緊張したぁと言いながら泣き出してしまった


私と繭ちゃん白鳥さんが
三神さんを衣装室に移すと

「自信がないんです…あたし…恥かかせたんじゃないかなぁ…」

「そんな…っ!!「貴方そんなだからあの子たちに好き勝手言われるのよ」


私の言葉を遮り白鳥さんが言う

「そんな言い方ないと思います!!」
私の言葉に

「じゃあ、和宮さんに失礼ね」


「…」

「白鳥さん…そんな」

「和宮さんは好きだから一緒にあの場に立ったのよ。目立つ事が嫌いなのに」


三神さんがハッとしたように顔をあげる

「恥?それ失礼だわ。当人にも言う資格ないわよ」

白鳥さん…?

「自信持ちなさいよ。貴方は彼女なの」

それに…と続けた後

「泣く暇があるなら笑ってなさい。目が腫れたらそれこそ恥かかせるわよ。泣くのは和宮さんが居る時になさい」


白鳥さんはそう言うと
衣装室から消えた