仕事があることを喜ぶべきか、理解できない今の状況を嘆くべきか。

なんともいえない気分のまま、ハカセの後姿を見送った。

俺はいつまでここにいればいいんだ?

なにかあれば携帯に連絡が入るはずだから、それがまだないってことは他の二人もアンテナ少女を見つけていなくて、当初の計画をまだ実行し続けなければいけないのだろう。

アンテナ少女を探してわき道を見て、図書館側の道を見た。

相変わらずアンテナ少女は姿を現さない。

見えるのは、こちらには来ないで向こうを右から左に移動しているおじさんと、図書館側からこちらに向かっている全身スウェットスーツのダイバーだけだ。

ダイバー?