ヨドミちゃんは跳ねるようにオフィスの奥に逃げて行った。

「・・・うぐッ・・・ユウちゃん、どうぞコーヒーを召し上がれ」

目の前で、ドス黒いコーヒーが強烈な香りとともに湯気を昇らせている。

「あの、僕もミルクいただけないでしょうか?」

「・・・まずは一口飲んでみろ」

ケンちゃんが俺にすすめた。