ハッピーエンド・スーパーノヴァ

 「4月から高校2年になるJKでーすッ!私は今日、というかついさっき、ずっと好きだった彼に告白してOKの返事を貰いました。なので今日は彼が仕事を終わってからデートの予定です。アンテナちゃんは彼氏はいますか?」

ヨドミちゃんがポテチの袋に向けメッセージを放った。

『えーと、高校2年のJKさんから、JKさん、なんと今日告白して彼とお付き合いする事になったとのメッセージです。おめでとー。私は好きな人がいても告白する勇気なんかないですー。もちろん、彼氏なんていません。うらやましーなー。それと、私も高校2年生なんですよー。では、今日彼氏ができて、これからデートに行くという幸せいっぱいのJKさんにこの曲をプレゼントします。ボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」、です。どうぞ』

ヨドミちゃんへの祝福の言葉に続いて、80年代のポップミュージックが流れ出した。

「ヨドミ、言っとくけどな・・・」

「アンテナちゃん彼氏いないらしいよ。ユウちゃんチャンスだよ」

ボスの言葉をがっつり無視しながらヨドミちゃんはなぜか俺にアンテナ少女攻略を勧めてきた。