ハッピーエンド・スーパーノヴァ

恋の駆け引きが繰り広げられているのにお構いなく、ヨドミちゃんが持ったポテチの袋が再びしゃべった。

『あー・・・みなさん、こんにちはー。シャルロットでーす。アトラクナクア星人の地球侵略がさしせまっている昨今ですが、今日は特に本部からの指令もないので、皆様からのメッセージやリクエストを受付たいと思いまーす。メッセージは、あなたがこれを聞いている媒体に向かって語りかけることで、うまくいけば私に届くかもしれない仕組みになっています。詳しくは私もわかりません。じゃあ、レスポンス待ってまーす』

ポテチの袋の声が途切れた。

シャルロットときたか・・・

「完全に個人ラジオですね」

俺がポツリともらした言葉が終わるよりも早く、ボスがヨドミちゃんからポテチの袋を掴み取って、

「リクエストしますッ!シェリーにくちづけッ!」

と袋の中に言い放った。