───ヒロ君の洋服が乾いたので、着替えてから買い物へと向かった。

バスの時間が合わなかったので、駅前まで歩く。駅前にスーパーがあるからそこで食材は買うとして、外食は駅近くでしようか?と話しながら歩いている。

辺りは暗くなり、電灯がついている。

最後に夜に出かけたのはいつだったのだろう?何もないのは分かっているが、夜は暗い分、予測が出来なくて何となく怖いのだ。

「カナミちゃん、大丈夫?急に出かけようって言ったから……不安になってたりしない?」

ヒロ君は私を気遣い、自分は道路に面した方を歩き、私を端に歩かせる。人や自転車とすれ違う時は常に気をつけてくれている。

以前、私が過呼吸を起こしてしまったから、過剰に気にさせているのかもしれない。

「だ、……大丈夫です。ひ、とりじゃない、から……」

緊張から手をぎゅっと拳に握っているから、汗はかいているが自然と怖くない。住宅街の明かりもポツポツとついているから、真っ暗でもない。ヒロ君と一緒だから平気なのかな?

人がすれ違い、私と至近距離になりそうな時は肩をそっと抱き寄せてくれた。

「危なかった!今の人、ぶつかりそうだったね。ごめんね、ビックリしたよね?」

肩に触れていた右手をパッと離された。ヒロ君が咄嗟に私の肩に触れたけれど、嫌じゃないし、怖くなかった。

ドキドキが止まらない。ヒロ君はモテそうだから、今みたいな事は手馴れてるのかな?

私の胸は高まるばかりで心臓に悪い……。