ナユタではない。

お父様を殺したのはナユタではない!

あの人は一体何を考えているの?

何を企んでいるの?!

ああ…お父様、

私は…私はどうすればいいの?












リディアはオーヴの小部屋で服を縫っていた。

この夜の悪夢を振り切るかのように…

その透き通る碧色の目からは、次々と大粒の涙が零れ落ちる。

奇しくも、つい先だって自分の織った黒い布。

それがまさか、父の為の喪服になるなんて…。




リディアの心の中には言いようのない悲しみと、怒りと、恐怖が渦巻いていた。