「王宮のやつら、ロトスに偵察隊を送ってるって話だぜ。」


「何故?!」


ユウリは、鋭い視線を相手に投げる。


「そんなこたぁ知るかよ。
だがよ、なんかキナ臭い感じがしないか?」


「は! ラドニアの王宮の奴らなんか、最初っから信用してねェーよ。 

大体、あいつら・・・」

言いながら、ユウリの脳裏をリディアの不安げな顔が掠める。


「・・・。」


「ユウリ?」


「あ、いや・・・そう言えばジャコスも言ってたっけな。

もしかしたら、そろそろ一発起きるかもしれねェなってさ・・・。」