「フランはお止めしたそうですよ。
ジプサムの格納庫は危険だと。

にも拘わらずリディア様が無理やりジプサムに近付いた。
そう聞いておりますが?」


アルフレッドは顔色を変える。


「そんな事を聞いているのではない!

私が懸念しているのは、ジプサムに何か異変が起きているのではないか?という事だ。

人体に影響を及ぼす程の何かがだ!」


フェルナンドは両手を挙げて首を横に振る。

「兄上。

どうか落ち着いてください。

現に今、我々はこうして生活しているではありませんか?

それは、ジプサムの力の成せる事。

異変が起きているとしたら、エネルギーの供給も侭ならぬはずです。」



「だがしかし…」