「お前さ・・・こういうのは普通人前じゃやらねェんだよ」

言いながら、ユウリはリディアを抱き締めて再びその唇を奪う。


リディアの頬をぽろぽろと涙が伝う・・・

二人はお互いの存在を確めるかのように、何度も何度も唇を重ね合った。







「おいっ!!

おぉーーい!!」

カラスが飛行機から飛び降りて叫ぶ。

「ユウリ、お前、何やってんだよっ!!

り、リディアさんまで・・・

ほら、リディアさんのお母さんも、そこのおっさんも、呆れてるじゃないか!!」


ゴ、ゴホンゴホンッ!

オウガは堪りかねたように咳払いをする。


ユウリはその手でそっとリディアの涙を拭うと、オウガを見据えて三本の指を立てた。

「3年だ!」