「ぃやったーー!!!
やったぜ!ライト!!
リディアさんが目、覚ましたぜ!!」


「カラスさん・・・」


「ライトがね、飛んできたんだよ。

ジャコスの船に乗っかってさ。」


「間に合ってよかった。

カラスくんの薬草が効いたのですよ。」


「薬草・・・カルマの・・・森の?」


「そう。 もしかしたら、と思ったのです。

カルマの森の植物なら、あなたを甦生出来るかもしれない・・・とね。」


「さすがは薬師だぜ。」


ライトはくすりと笑う。

「僕はその為に薬師になったのですよ。

大切な・・・妹の為に・・・ね。」


「ライト先生・・・」

リディアの目から大粒の涙が零れ落ちる。