リディアはその足を止める。


「ユウリ・・・お願い。来ないで。」

リディアは振り向かずに答える。


「何故だ?

もう、終わった筈だ。」


「終わっていないわ。

私の役目は・・・終わっていない。」

リディアは震える声で言う。


「役目って・・・何だよそれ!!」

ユウリは叫ぶ。


「ジプサムの再生。

それが私の生まれた理由。」



「な・・・んだよ・・・それ・・・」

ユウリはその両手を握り締める。