ラドニア中のあらゆる場所から放たれたその光の帯は、

ラドニアの空を舞い、リディアの体へと一気に集結する。

光は、リディアを取り巻く黒い触手を打ち砕き、その中心部へと入っていった。


リディアの体は、ドクンドクンと息づき始める・・・


リディアは、両腕でその体をギュッと抱き締める。


『皆・・・ ありがとう』


リディアは体を開き、ゆっくりと目を閉じると、その体の中心に意識を集中させる。


次の瞬間


――バーンッ!!


リディアの中心から、黄金に輝く眩いばかりの光の帯が放たれた。

その帯は、動力炉の周りに渦巻く黒い霧を取り囲み、瞬く間にそれを粉砕していく・・・

黒い霧の中から、鉛色の動力炉がその姿を現す。

光の帯はその外壁を通り抜け、内部へとそれを拡散させていった。


――グォォォォーー!!


凄まじい轟音が響く・・・