「よし! 打て!!」

ジャコスの声が響く。


同じ時刻、
ラドニアの軍用船に向けて、ロトス側からの攻撃が開始されていた。

ラドニアの船は、突然の攻撃に応戦の準備も侭ならない。

その頭上を銀色の飛行機が飛ぶのを確認しながらも、それに対応する術がなかった。


海上のラドニア軍は、王室の司令室に指示を仰ぐ。

「海上のロトスの船が突然、発砲を始めました!!

しかも、ラドニアに向けてロトスのものと思われる銀色の飛行機が向かった模様です。」


「何だと?!」

報告を受けたオウガは、慌てて端末のレーダーで海上の飛行機を確認する。


「この期に及んで何ということだ。」

オウガは、軍に指令を出す。

「ラドニアに、ロトスの飛行機が近付いている。

至急、港に軍を配置するのだ。
 
飛行機を確認次第、直ちに打ち落とせ!!」