アーリアは、思わずその口元を押さえる。

「なんで・・・すって・・・?」


「お止めしたのです。 しかし・・・」


「オウガ、今すぐ動力炉へ行きます。

あの人を止めなければ・・・。」


「王妃様、それは出来ません。

あなたをここから出すなと言われております。

国王陛下の命令には背くことは出来ません。」


王妃アーリアは、オウガの目を見据えて言った。

「オウガ。

一人の人として答えなさい。

ラドニアの将来にとって、今、兵器を使うのは正しい選択だと思いますか?」


「それは・・・」


「フェルナンドは、何か大きなものに捕らわれています。

それは、もう随分前から。

あの人はもう、自分ではそれをどうする事も出来ないのです。

やがて彼はそれに潰されてしまう。

だから今、

あの人を止めなくてはならないのです!!」