Ⅹ(クロス)


「オウガ・・・

あれを、起動させるぞ。」

フェルナンドは、鉛のような目でオウガを見る。

「シュラムの村を壊滅させる。 クロスも一緒にだ。」


「国王陛下・・・それは賛成いたしかねます。

このような状態の時にあれを動かすのは危険過ぎます。」

オウガは、頭を垂れて答える。


「このような時だからやるのだ。

軍の士気を一気に高める。

民衆の暴動になど、怖気づいてはならない。」


「しかし・・・」


「いいか、オウガ。

これは、神が我々に与えてくれたチャンスなのだ。

幸い、浅はかな民衆の行いで、今、動力炉は停止している。

何の為にだ?!

ジプサムの最後の力をあれに使う為にだとは思わぬか?!」