「完全なる国交断絶、ナユタの迫害、

挙句の果ては、国王暗殺の捏造・・・。

奴らは必死にロトスに揺さぶりをかけた。

しかし、ロトス政府は全く取り合わなかった。」


「当たり前だ。 この国の民は戦いを捨ててここへ来たんだ。」

ブロスは口角を上げる。


「奴らは本来ならばもっと時間を掛けて、着実にロトスを落とす手筈だった。

ジプサムごとな・・・。

それが、そうもいかなくなった。

大きな脅威が出現したからだ。」


「脅威・・・。 クロスか。」


「ああ。そうだ。 このままでは200年前の二の舞になる。

彼等は焦った。

結果、急遽その矛先はピンポイントでシュラムへと向けられる事となった。 

ジプサムの鍵を握る村にな。

奴らにとって重要なのは、ロトスの領土でも民でもなく、ジプサム唯一つだったのさ。」