Ⅹ(クロス)

「カラス・・・さん?!」


二人が声の方向へ目を遣ると、木々の間から、カラスの姿が見え隠れしている。


「カラスお前なんで・・・」

ユウリがそう叫んだ瞬間


――バサバサバサッ!!

カラスの前に燃え上がる木の枝が落ちる。


「わぁぁッ!」

両腕で顔を覆いながら後ろへ避けるカラス

その周囲を炎が黒煙を伴って取り囲む。

「ゴホッ・・・ゴホッ、ゴホッ!!」

カラスは思わず屈んで口を押さえる。


「カラス、おい!

大丈夫かっ!!」


ユウリが叫びながらその方向へと近付くと


――ブワッ!!


熱風がその体に襲い掛かる。



「ユウリーー!!」