「そうかい! それは助かったよ。

いえね、ココが機織りの練習してるんだけどさ、ほら、あの性格だろ。

どうにもうまくいかないらしくってね。

あたしも、機織なんざぁとんと昔に覚えたきりでね、教えようにもちっとも思い出せないのさ。

良かったら、あの子にちょいと教えてやってくれないかい?」


「あ、はい! 喜んで。」

リディアは思わずカラスの母親の手を取ると、嬉しそうに声を弾ませた。