「とんでもない!!

人と自然を愛せよ・・・が、アタシ達ナユタの合言葉なんです。

お役に立てて良かった!」


――バタン!!

また扉が勢い良く開き、中から小柄でふくよかな女性が太陽のような笑みを浮かべながら現れた。


「まぁ、リディアさんね!

カラスの言う通り、綺麗なお嬢さんだこと!!

よくいらっしゃいました。

カラスの母です。

さあさ、早く中へお入りなさい。

疲れたでしょう?」

カラスの母は、ぽっちゃりした手でリディアを招く。


「なぁ、ユウリ、後でアレを見てくれよ!

もう少しで完成なんだ!」


「あはは! 飛ばない鳥ね?!」

ココが可笑しそうに笑う。


「飛ばないのかよ!」


「と、飛ぶって! 飛ぶよ!!」

カラスはムキになって答えた。