「あ・・・はい。

こうですか?」

リディアは透き通るように白く華奢な腕をその台の上に乗せた。


「そう。

リラックスして・・・ね。」

ライトはその腕を自分の左手の上に乗せ軽く握ると、右手の指を手のひらの付け根にゆっくりと置いた。


「ぁ・・・」

リディアが小さな声を出した。


腕から何かがするすると体の中に流れ込んで来るような、不思議な気持ち・・・

何だろう・・・すごく、温かい・・・。

張り詰めていた体の力が少しずつ解れていくような気がする・・・


「・・・そう。

リラックスして。

あなたの気も、今こちらに流れていますから・・・」


ライトは目を閉じ、じっと動かない。

何かを考えているようにも見える。