雨は船の甲板を激しく叩きつけ、吹き付ける風はその船体を大きく揺らしている。



(親父が殺された・・・?

あいつが死んだ・・・?

それで、こいつがこんな目に・・・?

何がどーなってるんだよ!!

ラドニアは地獄になっちまったのかよ!!

しかも、この嵐だ・・・。

俺たちだって、無事にロトスへ辿り着けるかどうか・・・)



ユウリはリディアを狭い船室に横たえた。

その意識は薄れてきているようだ。


「畜生!

こんな所で死んでたまるかよ!

お前も・・・あいつに頼まれちまったからな・・・。

こうなったら、連れてってやるさ!

ロトス島へよ!!」