「ユウリ、すぐ逃げるんだ!!」

港のバルに一人の男が駆け込んできた。


「でも、まだ親父が帰ってねェ・・・」


「お前の親父は殺されたかもしれねェんだよ!!」


「どういう事だよ?!」


「夕べ、ラドニアの国王の弟が何者かに暗殺されたらしい。 

王室ではそれがロトスの人間だと言っている。

しかも、密輸業者だと・・・。」


「それで、それで親父はどうなったんだよ!」


「その場で射殺された・・・と。」


「っんだと?! そんなバカな話があるかよ!!」


「兎に角、お前ラドニアを出るんだ!

一刻も早く!

でないと、お前まで殺されちまうぞ!!」


「畜生!!」