休憩だって、釜石さんと2人きりはなくなった。

「さえちゃん休憩行って来て」

「オレも一緒でいいですか?」 とか。

「パートさんがさっき入ったから1人じゃないですよ」 私の耳打ちしてくれたり。

「今、大量注文が入ったから、北田さんに手伝って貰ってもいいですか?」なーんて。

さすが頭がいい人。機転を利かせて、私を庇ってくれているのが、

流石の私にも、
やっと分かった。

熊ちゃんが気付いたように、香川くんも私と釜石さんの事に気付いていたのかも知れない。

さり気ない優しさが振る舞える人ってステキだね。