一枚の壁








「ごめんなさい……」









『謝るな


辛くなるだけだから』












「私、ハンスがいなくても生きていけるから…

心配しないで、私の事」







『心配だよ。

というより、心配してしまう』









「待ってるから…」









『帰ってきたら、正式に結婚しよう。』








「ありがとう」






私は涙が溢れた。
















ハンスの言葉、


嬉しかった