一枚の壁









『クリスティーナ。
ありがとう』









「なにいってるの!
ハンスお兄ちゃん」





『お兄ちゃんじゃないさ。』



「ごめんなさい。
まだ馴れなくて」













『徐々にで、良いよ。


俺もまだまだクリスティーナを子供扱いしてしまうから』









「そんな事ないわ。

ハンスありがとう」







『いえいえ…(笑)』















大笑いした後のハンスは、私のよく知ってるハンスお兄ちゃんの顔だった。









「大好き!」











『俺も!』







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