一枚の壁








「心配したのよ…」





姉さんは、いつもの冷静さをなくして泣いていた。







「ルドルフになにかあったりしたら…
私は、気が触れてしまうわ。


ルドルフが帰って来なかったら、って考えたら私…

恐ろしくて」







「姉さん…

心配かけてごめんなさい。


エリーナ叔母さんの店みたいな店を見つけてさ。

ショーウィンドーに見とれてたんだ!」